これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

ブルー・オーシャン戦略(5) 原則3「新たな需要を掘り起こす」

ブルー・オーシャン戦略のまとめ続き。3つ目の原則について。

規模のリスク

大きな利益を得るためには、それなりの規模のブルー・オーシャンを切り開く必要がある。多くの需要を掘り起こさなくてはならないのだ。

潜在需要を開拓する

潜在需要を開拓するために、2つの点から市場を問い直す。

  1. 今の顧客よりも、それ以外の層(非顧客層)をターゲットにする
  2. 非顧客層に属する人たちの相違点よりも、「それぞれの共通点は何か?」に着目する

非顧客層

3つのグループ

非顧客層は3つのグループに分かれる。

  • 第1グループは、市場に最も近い層。彼(彼女)らは、市場に対して必要最低限の支出しかしない。
  • 第2グループは、我々の市場の製品やサービスを検討した上で、使わないと判断した層。製品やサービスに満足できないか、あるいは価格が高すぎる。
  • 第3グループは、市場から最も遠い層。彼(彼女)らは、我々の製品やサービスについて検討したこともない。
第1グループへのアプローチ

第1グループに属する非顧客層は、市場から去るべきか、それとも購入頻度を増やしていくのかの境目にいる。他の市場へ去った人達の共通点に注目しよう。違いではなく共通点に、だ。
そこに第1グループの非顧客層を、顧客として取り込むためのヒントがある。

第2グループへのアプローチ

第2グループに属する非顧客層は、別の手段によってそのニーズが満たされているか、あるいは完全に放置されている状態だ。なぜ、我々の市場の製品やサービスを使わないのだろうか。使わずにいる共通の理由を探ろう。

第3グループへのアプローチ

第3グループに属する非顧客層は、完全に別のセグメント*1にいる。各セグメントの共通の要素を探ろう。それが鍵となる。
別のセグメントに属する非顧客層へアプローチする際のポイントは、製品やサービスに鍵となる要素を全て盛り込みつつ、それ以外の余計な要素を削ぎ落とすことだ。

視野を広げる

市場を拡大するために、非顧客層にまで視野を広げよう。脱セグメンテーションを図ろう。


次回に続く・・・

*1:特定の購入者層を意識する場合などの市場区分・・・らしい