これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:読書は1冊のノートにまとめなさい

読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
奥野宣之
ナナ・コーポレート・コミュニケーション
売り上げランキング: 101
おすすめ度の平均: 3.5
1 ちょっと無理あり
5 インストールしたことをアウトプット
5 等身大の読書術
2 もう少し効率よくできないものか?
4 「読みっぱなし」は読んでないのと一緒

速読や多読の本ではない。1冊の本をしっかりと消化するための本だと思った。

100のうち1や2では、効率が悪すぎる。
「エッセンスが残る」は願望にすぎない。安心するための方便、ご都合主義みたいなものだ。
(P3〜4)


本書で得られるものは

  • 「何となく」の読書ではなく、目的を明確にした主体的な読書ができる
  • 本で読んだ情報を確実に自分のものにできる
  • 昔読んだ情報や感想をいつでも自由に引っ張り出せる

(P18)

である。


この本で紹介されている手法は、タイトルに「1冊のノート」とあるように、読書といいながらメインになっているのはアウトプットだ。読んだだけにはしない、得た情報を整理して再利用することこそが主目的であるようだ。
インプットのための読書というよりは、アウトプットのための読書、といった感じだろうか。
しかし、本書の手法を実践すれば、確実に効くだろうと思う。私も、読んで気に入った本はブログにこうして載せているが、それを通して記憶に定着することは多い。それに気になった箇所というのは、ブログのエントリーとして何度も自分の考えと共に登場する。それが思考のベースになっていく。
確かにアウトプットを続けるのは大変だ。しかし、本書に次のような記述がある。

2008年8月5日、『○○○○』読了。面白かった。
この程度であれば、誰でも続けることができます。
〜中略〜
「継続できること」は全てに優先します。
先ほどの例だと、8月5日に『○○○○』という本を読んだこと、面白かったこと、それ以外は何もわかりません。けれども読書という体験を、事実として紙に残しておくことができる。それをやるのとやらないのとでは大違いなのです。
(P83)

そう、まずは継続することなのだ。気合いを入れて、いきなり綺麗にアウトプットしようとしても継続できない。内容は徐々に良くしていけばいい。大切なのは、本を読んだら何でもいいので、アウトプットするという習慣を身につけることなのだ。枠組みができれば、そこに載せるコンテンツを充実させていくことは、比較的簡単だから。
習慣化できて、どう充実させていくかを知りたくなったら、まさに本書が参考になるのではないだろうか。