これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:魔法のプリンセスレッスン

世界一!愛されて幸福(しあわせ)になる魔法のプリンセスレッスン—ときめきの風に運ばれて、ここからすべてがうまくいく! (セレンディップハート・セレクションシリーズ)
上原 愛加
学習研究社
売り上げランキング: 6145
おすすめ度の平均: 5.0
5 ☆「プリンセスレッスン」の愛加ちゃんの魔法☆
5 女の子は誰でもプリンセス♪
5 素晴らしい、魔法の教科書!


なんでこの本が手元にあるのか不思議なのだが、ある日Amazonからやってきたのだ。多分、どこかの書評経由で買ったのだろう。だが、いい本だった。これは女性版『目標達成する技術』かもしれない。


大切な人にするように、自分自身も大切にする

私は、大切な友人にできないことを、自分自身には、平気でしていたのです。

これは自分の身内に対してもありがちなことなのだが、近いからこそ大切にすべき人を大切に扱わなかったりする。近い関係であるから、そこに甘えが出るのかもしれない。
そして、もっとも自分に近い人間は、自分自身なのだ。大切な人に接するように、自分自身も扱うこと。自分を大切にできなければ、人と良い関係を築くことも実は難しくなるものだ。
面白いのは、AかBかの選択で迷った時に、

大好きな人に、選ぶほう

を選択しましょう、というもの。なるほどなぁ、と思った。

フォーカスを変える

自分を大切にするということは、日常において、心をプラスのもので満たすことでもある。「いつも通り」の事象に対して、視点を変えて違う面から違う解釈を得るのだ。これはまさにフォーカスチェンジ。恐らく、質問の力が役に立つだろう。

  • この事から学べることは何か?
  • この事の良い面は一体なんだろうか?

そう問いかけてみるといい。また、次の箇所は人間関係において、とても素敵で役に立つ考え方だと思う。

人間関係でイライラしたときは、「それが、そのひとにとっての精一杯だったのだ」と考えてみるようにしています。

皆、その時点で、そのひとができる範囲のベストをつくしていて、精一杯なのです。

確信の力

欲しい結果を得るためには、それを絶対にかなえることができるという強い意志の力、つまり確信することが必要だという。
本書ではまず「ときめき」を感じることから始めるらしい。

今は、その願いに自分がふさわしいと思えなくても、憧れたり、それがいいなあと思ったりするときめく感じを大切にしましょう。
なぜなら、”ときめき”は、それがあなたの手に入るものだよ!という魔法のサインだからです。

つまり「ときめき」をきっかけとして、欲しい結果を知り、それを手に入れることにフォーカスしていくわけだ。そして確信を得るために、

もうそれが叶ったと決めつけてしまうことがコツです。
つまり、「願いが叶って、ありがとう〜」と、本気で思いこむようにするということです。
そうすると、嬉しくなったり、いい気持ちになります。
この嬉しい気持ち、幸せな気持ちが、魔法がかかった合図です!

というように、成功に到達した状態を強くイメージする。そしてそれをプリンセスストーリーという形で、望みの叶った状態を言葉として表現していくのだ。
極めつけは、このプリンセスストーリーを

声に出して繰り返し読み聞かせ、それから、第1のカギを使って、「絶対に大丈夫!」と強く信じ込むようにしたのです。

というように、確信が出来上がるまで繰り返し自分に刷り込んでいくのだ。これはアファメーションやインカンテーションと呼ばれる手法によく似ている。


この本の対象読者は、間違いなく女性だ。しかし、書かれている内容は男性にとっても役に立つ「成功するためにどうするか」なのではなかろうか。