これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

「やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。」

献本いただきました。
時々、出版社様から本を贈っていただけるのですが、なかなか紹介する時間がありません。ただ、この本は読んでみて良いな、と思うところがあったので、頑張って紹介します。


やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。
宇佐美 百合子
サンクチュアリ出版
売り上げランキング: 62477


この手の自己啓発系の本は、似たような内容になることが多くて正直飽きています。
が、読んでみるとそれなりに学びはあるものです。著者の見解や表現の違いがあるので、読み手が得るものも変わるのでしょうね。


この本で個人的に響いたのがP108の”未来は「最悪」と「最良」のあいだに。”という章でした。書いてあることはシンプルなんです。でも、裏に隠れているメカニズムは、かなり深いです。


もし、あなたが不安に感じることがあったら、次のことを考えてみてください。

  • それをやってみた時の、最悪の結末とその原因、その結末が訪れた時の気分は何ですか?(最悪の未来の結果・原因・気分)
  • それをやってみた時の、最良の結末とその原因、その結末が訪れた時の気分は何ですか?(最良の未来の結果・原因・気分)

原因と気分も考えるところが、とっっっっっっても重要なポイントです。


私たちは不安や恐怖に囚われている時、知らず知らずのうちに最悪の未来を想定しています。でも、実際の未来はそこまで悪くはないことが多いです。つまり、やってみた結果は「最悪と最良のあいだ」にあることが分かります。
これが「歪曲しすぎていない、現実的な現状認識」です。


現状認識ができたら、次は最良の未来を掴むためのワークです。

  • 最良の未来の原因を作るためには、どんなことをすればいいでしょうか?
  • それを上手くやるために、最良の未来が訪れた時の気分で行動してください。

このアプローチが凄い。とても地に足をつけた方法になっています。これって、コーチングでやることの一部を、凄くシンプルに伝えているんですよね。
素晴らしいです。


こんな感じの「不安をしあわせに変えるレシピ」が全部で26個あります。本の値段は1100円+税ですが、実際に自分が使えるレシピが1〜2つ手に入れば、かる〜く元は取れるでしょうね。
一読してみることをお勧めします!