これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:史上最強の人生戦略マニュアル(2)

史上最強の人生戦略マニュアル
フィリップ・マグロー
きこ書房
売り上げランキング: 138
おすすめ度の平均: 3.5
2 内容は良いみたいです
1 翻訳の力不足
3 読む人を選ぶ本
5 硬派な自己啓発本
1 内容は「7つの習慣」の7分の1以下?

「第二章 本当に生きるということ 人生の法則1 《ものがわかっているか、いないか》」より

人々の行動と行動の理由に注意を払おう。あなたが接する人々と自分自身のことを理解する取っかかりとして、二つのリストを使うといい。

他の人と一緒になって何かをするということは、その人に対して何らかの配慮をする必要がある。
自己中心的に物事を進めようとする人を見るたびに、それじゃ人は動かないって・・・なんて思ったりする。実際にはいやいや動いたりするのかもしれないけど。人を動かすには・・・いや、人に動いてもらうためには、その人の心理に配慮した行動を自分自身が取らねばならないように思う。
ただ難しいのは、その配慮とは具体的に何なのか?ということだ。人はそれぞれに価値観を持っているので、どうであれば気持ちよく動いてもらえるかというポイントも様々だ。それを探るのは、なかなかに困難なことだけど、以下のリストは参考になるかもしれない。

  1. 彼らは自分の人生で何を一番大事にしているのか?倫理だろうか?それとも金や成功だろうか?あるいは力だろうか?それとも思いやり?彼らの人生観の中で本当に重要なものは何だろう?
  2. 彼らは、人生はどういうもので、どうあるべきだと期待し、そして信じているのか?
  3. 彼らは、何に反発を抱き、どんな傾向〜恐怖、偏見、先入観〜があるのか?
  4. 彼らは、どんな姿勢やアプローチ、あるいは哲学を拒絶もしくは認める傾向が強いのか?
  5. ある人物が基本的に「いい人」で、信用できるという結論を下すために、彼らは相手からどんな言葉を聞く必要があるのか?
  6. 彼らはどういったことを適切だと見なすのか?
  7. 彼らは自分のことをどのように思っているのか?
  8. 彼らが人生にいちばん望んでいるのは何か?
  1. すべての人がいちばん恐れるのは「拒絶される」ことである
  2. すべての人がいちばん必要としているのは、「受け入れられる」ことである
  3. 人を動かすには、相手の自尊心を傷つけない、もしくは、くすぐるようなやり方をとらなければならない
  4. 人は皆〜例外なしに〜どんな状況にさしかかっても、「自分はどうなるだろう?」という不安を、少なくともある程度は抱く
  5. 人は皆〜例外なしに〜自分にとって個人的に大事なことを話したがる
  6. 人は、自分が理解できることだけに耳を傾け、自分の中に取り入れる
  7. 人は、自分に好意を持っている人を好み、信じて頼る
  8. 人はしばしば、はっきりとした理由もなく行動する
  9. 上流階級の人の中にも、料簡の狭いつまらない人間がいる
  10. すべての人には〜例外なしに〜「外面」がある。あなたは、その仮面の向こうにあるものを見なくてはならない


こういうのを探りながら人に接するのは、何だかいやらしいような印象も持ってしまう。だけど、それは多分違う。相手の大切にしたいことは何か知り、相手を大切にするためにその何かを大切にするのだ。自分が大切にするから、相手もこちらを大切にしてくれるのだろうと思う。


また、何より大切なことは、

あなたが影響力を及ぼし、コントロールする必要があるいちばんの相手は、あなただ。

である。まず一番気にかけるべき人は、自分自身だ。自分を大切に出来てこそ、他のだれかも大切にできるのだろうな、と思う。