これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:史上最強の人生戦略マニュアル(3)

史上最強の人生戦略マニュアル
フィリップ・マグロー
きこ書房
売り上げランキング: 138
おすすめ度の平均: 3.5
2 内容は良いみたいです
1 翻訳の力不足
3 読む人を選ぶ本
5 硬派な自己啓発本
1 内容は「7つの習慣」の7分の1以下?

『第三章 自分の選択と態度に焦点をあてる 人生の法則2 《あなたの人生体験を作るのは、あなた自身である》』より

もし責任を認めなければ、自分が抱えている、それこそあらゆる問題に対して、間違った判断を下してしまうだろう。間違った診断を下せば、処置を誤る。処置を誤れば、状況は改善しない。簡単なことだ。

否認することの怖さを感じる。
自分を苦しめる悩みのほとんどは、否認から生まれているのかもしれない。そこにある事実を受け入れることができないとしても、人はどうにか整合性がとれるように物事を理解する。それは事実を歪ませて捉えさせるかもしれない。歪んでいるということは、その問題が解決されることなく存在し、悩みを生み出し続けることになるかもしれない。そして、相変わらず事実を否認し続けることで、また更に問題が複雑になっていく。
否認し続けた結果、行き着く先は進むも戻るもできないような、袋小路のような絶望の世界なんだろうか。


他人を責めるのが人間の本質である

人は自然のままでは、恐らくそんなには強くない。だから、事実を見つめることに無意識に恐怖をおぼえ、避けてしまいがちなのだろう。でも、上でもいったように、どうにか説明のつく状態でなければ、やはり耐えることはできないだろう。
他人を責めるのが人間の本質であるというのは、こういった背景があるのではないだろうか。

行動を選ぶとき、あなたは結果も選んでいる
考えを選ぶとき、あなたは結果も選んでいる
考えを選ぶとき、あなたは生理現象も選んでいる

考えるのは、行動するのと同じだ。考えを選ぶと経験にも影響する。考えを選べば、その考えに関連した経験をも選ぶことになるからだ。

考えを選択することが、経験の選択にも繋がるというのは、新しい視点だった。過去の経験に対する解釈が変わるということは、そこから得られた経験もまた、全く別のものに変わるということなのか。
これは本やセミナーなどで新たな知識を得た時、過去の経験からの再学習が始まるということだろうか。何となく以下の式が頭に浮かんだ。

  • 考え方=知識×気づき
  • 経験=行動×考え方
  • 学習量=経験の総量×考え方

考え方をどんどん前に進めていくことで、加速度的に学習量を増やしていけるのかもしれない。