これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

習慣に動機を結びつける

人が何か行動するとき、ある2つの動機が必ず存在します。その2つとは、

  • 痛みを避ける
  • 快楽を得る

のことです。当ブログをよく読んでいる方は、「またか」と思われるかもしれませんが、重要なことなので何ry


痛みといっても、怪我などで体感する痛みではなくて、感情面の痛みです。快楽も感情的に快いということです。
いま現在、なんらかの感情的な痛みを感じているとしたら、人はそれをなくすために行動します。
ある行動の結果、確実になんらかの感情的快楽を得られるとしたら、やはり行動します。
あるいは、その逆で、行動することによって痛みが発生するのであれば、行動しません。
行動することによって快楽が失われるなら、これも行動しません。
人は目先の痛みや快楽によって、いまの行動(行動しないこと)を決定しているのです。


しかし、これではちょっと長いスパン(3〜6ヶ月程度)の目標に取り組むことが難しくなります。
目先の痛みや快楽が優先されるため、目先の痛みを越えたところにあるようなちょっと先の快楽に意識が届きません。これが、先延ばしです。
そこで、よくコーチングの手法として、次のような問いかけをすることがあります。

  • 目標のために行動を起こせなかったとしたら、目標を達成することができなかっとしたら、一体あなたにどんな良くないことが起こりますか?
  • この目標を達成することができたら、あなたにどんな素晴らしい結果がもたらされるでしょうか?

これは、ちょっと先の未来にある痛みと快楽を、イメージするための手法です。イメージできれば、ちょっと先にあるはずの痛みや快楽を、いま現在あるものとして認識することができます。つまり、行動の動機付けになるのです。
よく言われるように、イメージすることが目標達成につながるというのは、つまりこういうことなのだ、と私は考えています。


というわけで、何か習慣化したい行動があるとして、それを確実に実行していくためには、ちょっと未来の痛みや快楽をイメージして、自分自身を動機付けするといいのです。


さて、では先日リリースした習慣トラッキングツール「はびっと」の話です。
「はびっと」には、このちょっと未来の痛みと快楽を表現する場所を設けています。トラッキング表の下にある、

  • 目標を達成したら、こんな未来がやってくる!(緑)
  • 今のままでは、こうなってしまう・・・。(赤)

がそれです。

ここに、あなたの未来がより鮮明に表現された言葉を記述してください。そして、その言葉を眺めながら、それが現実のものになったところをイメージしてください。
きっと、習慣を実行したくなるはずです。


習慣トラッキングツール「はびっと」
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