これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

目標はちっさく、努力はでっかく

色んな自己啓発書を読んでいると、

  • 大きい目標を持ちましょう

ということが良く書いてあります。
でも、その反対のことを言う人がいました。
その人は、日本の納税額で一位を取った斉藤一人さんです。


斉藤一人さんは、次のように言います。

人生で一番大変なのはね、竹の節と同じでね、
一番下の節が一番かてぇんだよ。


(中略)


で、一個目が穴あくと、途中は楽だから、スーって。
出世って、一回、壁、越えちゃうと、誰でもスッといくんだよ。
そうすっと、また壁があるんだよ。


ところが、この壁が、薄いんだよ。
下より。


(中略)


一番最初が、一番難しいんだよ、ね。

ああ、もう、本当にその通りです。
すごく腑に落ちました。


何でも、一番最初の壁を越えるのが一番難しい。
ランチェスター戦略の竹田陽一さんによると、物事を始める時に必要とするパワーは、通常時の3〜4倍であるとか。
ちなみに飛行機が離陸するときに必要とする燃料の量も、通常飛行の3〜4倍らしく、奇妙な一致をみせています。
話が逸れました^^;


ですので、一番最初の壁を越えるためにも、そこを目標と設定し、達成するためにたくさんの努力(=行動)をするわけですね。
斉藤一人さんは、次のように表現されています。

いいかい、夢を実現させる方法は、
夢は小さく、努力を大きくするんだよ。


それを、うまくいかねぇヤツっていうのは、
デカい夢をみるんだよ。
で、努力が小さいんだよ。
だから、うまくいくわけねぇんだよ。


(中略)


会社で、主任が一番下だとしたら、
主任になるための努力をいっぱいするんだよ。
たかだか主任になるためにこんな努力をしたヤツ、
見たことないっていうぐらい、するんだよ。

重要なことを何とも分かりやすく表現してくれます。
面白いなぁ。
でも、この話にはもう少しだけ、続きがあります。


小さな目標を達成したら、次は1つ上の目標を・・・とは誰もが思うことです。
しかし、そうししてはいけないのだそうです。

そうしたら、ふつうあ、必ず上を目指すんだよ。
人って。でも、上を目指しちゃいけないんだよ。
いいかい。
自分が主任になったら、主任にもなれない人がいるんだよ、下に。
その人にやり方を教えるんだよ。
ね。


(中略)


人間って、こう。ま、ピラミッドだと思いな。
自分が三角の頭だとすると、下ができるんだよ。
そうすると、下から一段上がるんだよ、それをやってると。

目から鱗です。
いや、でも、その通りかもしれません。
上を上を目指す人は、とっても早く進んでいくように思います。
でも、どこか不安定なイメージがあって・・・それはピラミッドじゃなくて、トーテムポールのような形だからかもしれません。


もちろん、斉藤一人さんの言っていることが真実ではないかもしれない。
でっかい目標を持って、圧倒的な努力を重ねて、大きな成功を手にする人も、多分いるのだと思います。
ただ、これは在り方の話なのだと思います。
私は、この斉藤さんが言うような在り方の方が、素敵に感じました。
これからの生き方の、大きな指針をくれたように思います。

夢は小さく、努力はデカく。
それで、うまくいったら、そのことを惜しみなく下に教えるの。
そうすると、なぜか、上行っちゃうんだよ、もう一個。
そうしたら、またそうなったやり方を教えるの。そうすっと、また上に行っちゃう。
だから、競争もなにもいらないんだよ。

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