これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

結果を出すプランニング:行動する前から結果は決まっている

行動は何らかの結果をもたらします。
上手くいくこともあれば、上手くいかないこともあります。
上手くいって、結果に心地良さを感じることができれば、私たちはその行動そのものに喜びを感じるようになります。
そんな行動が増えていけば、必然的に人生は楽しいものになるでしょう。


私たちは、過去に良い思いをした行動を、まさにやろうとするその瞬間に、喜びを感じる生き物です。
ですから、行動に良い思いを関連付けしておくことが、人生を楽しくする秘訣とも言えます。


しかし残念ながら、行動しても良い思いができるとは限りません。
嫌なことが起きてしまえば、その行動に痛みを感じるようになります。
そんな行動が増えていくことは、私たちの選択肢を減らし、人生に行き詰まりをもたらします。
難易度によりますが、何かを変えたいと思ってチャレンジするなら、
ある1つの行動が望ましい結果をもたらす可能性は、かなり低いものだと思います。

「チャレンジしなければ何も変わらないけど、
 チャレンジすれば痛みという結果を得やすい。」


これはジレンマですね。


ただ、このジレンマの解決は簡単です。
仮に1つの行動が望ましい結果をもたらす確率を10%と想定した場合、確実に結果を得るためにはどうすればいいでしょうか?


選択肢は2つあります。
1つ目の選択肢は、行動の質を上げることです。
質を上げることで、望ましい結果を得る確率が20%になるかもしれません。
もしかしたら、もうちょっとだけ確率が上がるかも。
ただ、100%というのは難しそうですね。


そこで2つ目の選択肢を考えます。
それは、行動の量を増やすことです。
1つの行動から結果を得られる確率が10%なら、そんな行動が10個あったらどうでしょうか。
10個の行動のどれかが、私たちに望ましい結果をもたらしてくれる可能性は、かなり高くなります。
大量の知的な行動が、私たちに成果をもたらしてくれます。


これは行動計画を作成する際のコツでもあります。
失敗しやすい計画は、鍵となる結果に対して、1つしか行動を用意していません。
成功しやすい計画は、鍵となる結果に対して、いくつもの代替行動を用意しています。
大量の知的な行動は、私たちに成功体験をもたらし、結果として、人生を喜びで満たします。


また、大量の行動は徐々に質の向上へとつながり、高確率で結果が得られる「得意技」を作ってくれます。
求める結果に対して、たくさんの行動を用意できたかどうか。
実は、チャレンジが上手くいくかどうかは、
行動する前に決まっていると言ってもいいでしょう。

たくさんの行動は、私たちに力を与えます。
少しの行動は、私たちの力を奪い去ります。


大量の知的な行動で、人生を豊かにしてください。