これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

僕らは間違う生き物だ、って前提を持つと少し人生が捗る。

何だか今回のテーマは書き出しに困っています。

単純に思いつかないってだけなんですが、このパターンに陥ると結構時間を取られてしまうんです。以前に出席した文章力のセミナーで、そうやって悩んでいる時間こそが成長している時です、と言ってもらったので、そう思って楽しむことにします。

というわけでパターンを変えてみようと、書き出しで悩んでいるということから書き始めてみた次第です^^;


さて、今日書きたいことは、学びについてなんです。僕たちは日々、たくさんのことを学んでいますよね。あまりにもたくさん学んでいるので、その中で矛盾した意見にぶつかって迷ってしまうことがあります。

先日、目標についての記事を書きました。その中で僕は目標は別に立てなくてもいいんだよ、ということもお伝えしました。

ありがたいことに、この記事に対して感想をいただいたのですが、その中で、

「目標は立てなくても良いと思いつつ、
 目標が大切だという意見に触れるとやっぱり必要なのか・・・、
 と迷ってしまうことがある」

といったことを仰っていました。


これ、僕はすごく共感しちゃうんです。

いやだって、世の中には自分より何かを上手くやっている人は、すごーくたくさんいるわけです。そういう人から、自分とは違う考え方・やり方を教えられたら、グラグラって揺らいじゃうじゃないですか。あれー、やっぱそっちなのかー?って。

ここで信念をもって自分の考え方・やり方を貫ける人は、そんなに沢山いないと思うんですよね。まぁ、それが人間ということで。


そうやってフラフラしてきた自分を振り返ると、あのやり方を続けていれば今頃もっと成果出てただろうな~、と思うことも多々あります。一方で、やり方を変えたことで上手くいったこともあります。あと頑固に自分のやり方を貫いて失敗したことも(笑)もうどうすりゃいいの、って感じですよね。

多分ですね、僕たちは間違えたくないんです。適切な選択を積み重ねて、なるべく早く望みの成果を手にしたんです。だから、上手くいっている人の話を聞くと、自分のやり方を変えた方が良いんじゃないかって思ってしまいます。

だって、上手くいっている人と違うことをやってたら、それって間違っている可能性が大きそうですよね。不安だし、焦りも感じます。


そこでやり方や考え方を変えてみたら、どうなるか?

大抵はやっぱり上手くいかないんですよね。あー、失敗したーと後悔するわけですが、しばらくしてまた自分より上手くいっている人に出会い、何だか上手くいきそうな助言なりをもらう・・・そうやってフラフラ~っと・・・


これを繰り返すうちに、もうどうしたらいいか分からなくなります。

自分の考え方・やり方でも上手くいきそうにないし、他人のアドバイスに従っても上手くいきそうにない。そう思うようになってしまいます。少なくとも僕はそうでした。

そうするとどうなるかというと、行動が止まります。どう選択してもデメリットがあるため、選択すること自体を先延ばしにしてしまうんですね。早く成果が欲しくてあれこれと試してきたのに、その結果として成果から最も遠い状態に嵌ってしまいます。


さて、それでは解決編です。

この問題は2つの構造からなっています。1つは、僕たちがフラフラ~となってしまう「動機」の部分。もう1つは、どうしたら成果に近付きやすいかという「戦略」の部分。


1つずつ解決していきましょう。

まずは動機の方ですが、僕たちがフラフラ~となってしまうのは、端的に言って自信がないからでしょう。そうすると自分以外の他のものに拠り所を求めるので、より確実そうな何かが現われる度に、そちらに惹かれてしまいます。

惹かれてしまうのは仕方ありません。"自分を信じる"で自信なわけですが、まぁ、上手くいってないのに自信を持てって、そりゃ厳しいです。だから少しでも正しそうな選択をして、安心したいわけです。


ただですね、正しい選択って多分無いです。自分のやり方を貫こうが、他人のやり方に従おうが、

僕たちの選択って、その殆どが間違っている

んだと思います。

僕たちの生きる社会は、沢山の要因が絡み合っていて非常に複雑です。あまりに複雑なので、成果は偶然にしか手に入らないんですね。

  • たまたまこの人と出会えたから・・・
  • たまたまここに居たから・・・
  • たまたまタイミングが合ったから・・・

そんな話は山のように転がっています。


僕たちは上手くいかない選択を選ぶことの方が多いんです。間違っているかも・・・と不安になる必要はありません。なぜなら、どう選ぼうとも間違うからです。

あきらめましょう。

開き直りましょう。

その前提に立てば、僕たちにできることはただ1つです。それは、

「試す」

ということだけです。

これやってみたらどうなるかな~、という気持ちで実験することだけなんです。全ては実験という意識で選択してみてください。


次にもう1つの「戦略」関する問題を考えてみましょう。

試すしかないと分かったところで、それでもやっぱりなるべく早く成果が欲しいですよね。

僕が思うに、

何が成功するかを知ることはできないが、
何が失敗するかを知ることはできる。

のではないかと。

ある方法について失敗することが分かっていれば、わざわざ実験する必要はないですよね。次の実験に行くことができます。そうすれば効率はいいわけです。


何が失敗するかを知るためには、法則を学ぶと良いです。

法則というのは、一定の再現性がある規則で、変えることができないもののことです。

重力みたいなものです。僕たちは地球上で生きる限り、地球の重力の法則からは逃れることができません。そうすると、例えば僕たちが石ころを思いっきり投げたとしても、それが1km先に届くなんてことが無いことは、容易に分かります。

重力の場合は、僕たちは体感で理解していますので、↑のような例は当たり前のように感じますが、これが僕たち自身のことであるとか、社会の営みといったことになると途端に分からなくなります。

人や社会に関する法則を学んでおくと、
ある選択が失敗するかどうか、予測しやすくなります。


ただ、世の中には単なる解釈をさも法則であるかのように伝える人もいます・・・って、この書き方はフェアじゃないですね。僕自身も自分の解釈を、まるで法則かのように勘違いして伝えることがあります。

だから、とっても注意が必要です。

それを踏まえた上で、次回から、幾つかの法則をお伝えしていこうと思います。