Q. 名言を読むとめっちゃやる気が出てきますが、どんな効果があるんでしょうか?
photo credit: Miikka Skaffari via photopin cc
名言、いいですよね。名言がストンと心の中に収まる感覚は、結構心地の良いもので、よっしゃーやるぞーという気持ちにさせてくれます。なので、名言を読むと何だかやる気が出てくるように感じます。
でも、ここで大切になるのは「やる気」の定義です。例えば、やる気を単に情緒反応として捉えるなら、名言にはやる気を生み出す効果があるでしょう。ただ、やる気を「行動を促す力」として捉えるなら、そう単純に結論付けることはできません。
現実的に意味があるのは後者の定義かと思いますので、それを前提にします。
名言に行動を促す力はあるか?
そうすると今回の問いは、次のように置き換えることができます。
- 名言には行動を促す力があるのか?
- あるとすれば、それは何故か?
例を通して考えてみましょう。名言ではないですが、次のような言葉があります。
- 三度目の正直
この言葉が行動に影響を与えるシチュエーションを考えてみましょう。
例えば、何かにチャレンジしてきて2回失敗してる状況で、もう一度やってみるかどうかを迷っていたとしましょう。そこで「三度目の正直」という言葉を思い出し、そうだ、次はきっと上手くいく!と考えたとしましょう。
この場合、「三度目の正直」という言葉は行動を促す可能性があります。「2回失敗したけど3回目の次は上手くいくだろう」というルールが働き、行動することにメリットを見出すことができるからです。ルール支配行動というメカニズムです。
しかし、3回目のチャレンジをしようとしているわけではないとか、何も行動と関係ないところで「三度目の正直」を思い出したという場合は、行動を促す力は無いと思われます。
だから、名言が行動を促す力があるかどうかは、その名言が「具体的な行動」の「具体的な結果」と関連付けて使われた時、ルール支配行動によって行動を促す可能性がある、ということになります。
簡単にいうとケースバイケース、ですか^^;