これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

「自信を無くすようなこと」を考えてしまう人でも、自信を持つことは可能だ。

Q. 自信を持とう!と思っても、いつの間にか
  自信を無くすような事に注目してしまいます。
  どうしたら自信を持つことができるのでしょうか。

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photo credit: Victor1558 via photopin cc

自信を持って行動できる時って、気持ちいいですよね。こうなるって分かってるから、もう間違いないから(・∀・)って感じで、迷いなく行動できたりします。

反対に自信がないと不安だし、怖いし、酷いとやる気を持とうという気すらなくなってしまいます。自信が持てないことをやるのは、なるべく避けたいですよね。

 

まずは自分の”自信の無さ”についてちゃんと理解する。

さて、ご相談いただいたあなたは、自信を持とうと決意しても、ついつい「自信を無くすようなことに注目」しがちだとか。失敗してしまった過去のことを思い出したり、他の人が自分より上手くできているようなところに注目したりするのでしょうか。

確かにそういうところに注目してしまうと、何だか嫌な気持ちになりますし、それで自信を持とうとするのは難しいのかもしれませんね。

 

あなたの自信レベルを0〜100で数値化する

ところであなたは今、どの程度自信を持てているのでしょうか。それをちょっと数値で表してみてください。

全く自信が持てない、何をするにも不安を感じてしまう…たとえばトイレに行くとか、水を飲むのにすら自信を持てないレベルを0として、どんなことにでも自信満々…例えばイチローと野球の技術を競い合う事になっても自信があるくらいのレベルを100として、あなたの自信のレベルはいくつになりそうですか?

30くらいでしょうか?15?5?いくつでも大丈夫です。多分、0ということはないと思いますけど。

それで、ここが大切なところなのですが、いきなり100を目指すのは無理だということを認識しておいてください。あなたが目指すべきなのは、「今よりも」自信を持つことです。今が30なら、40の自信を持つにはどうすればいいのか、と考えましょう。

 

自信をなくすようなことを思い出しても、
あまり影響を受けないで済むようにしよう。

それを踏まえた上で、次のことを実践してみてください。あなたの得意なことを活かした方法で、しかも自信のレベル間違いなく上がります。

それは、あなたがついつい注目してしまう「自信をなくすようなこと」について、もっと具体的に考えなおしてみることです。

僕たちの思考というのは、思いの外、曖昧です。実際の出来事を拡大解釈していることがほとんどです。だから、あなたはいま「自信をなくすようなこと」について、大きく捉えすぎていたりするのです。

 

自信を失わせることについて、正確に、具体的に表現し直す

それをもう少し正確に、具体的に見直してみるのです。できる限り、正確に、具体的に、です。正確に見直すことについては、次のようなことが参考になると思います。

  • 「みんな」とか「いつも」といったような表現は、具体的に誰のことで、いつのことなのか。
  • 「〜すぎる」といった程度を表す表現は、何と比べてそう感じているのか。比べるものを変えたらどうなるのか。
  • 感情を表現している場合は、具体的に何に対しての感情なのか?(怖い!不安!⇒○○が怖い。××が不安)
  • 「○○していない」とか「○○できない」といった表現は、具体的にどのような動作をすることを指しているのか。(頑張っていない⇒頑張るって具体的にどういうこと?)

このようにして表現を正確にしていくと、「自信をなくすようなこと」の影響範囲が徐々に限定的になっていきます。自信を失わせることの影響力が少なくなってくるんですね。その分、相対的にあなたの自信のレベルが上がります。

 

尚、この作業は頭で考えるのではなく、ノートとペンを使って書き出すようにしてください。書き出して一旦自分から切り離したところに記述すると、頭の中だけで考えるよりも少しだけ客観的に捉えられるようになりますので。