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意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

GTD実践メモ:「気になること」は”5つのパターン”に分類するときれいに整理できる。

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頭の中の気になることを書き出して、それを「望ましい結果・状態」として整理することは、とても実用的な手段です。更にそれらを上手く構造化できると、自分の望んでいることを違和感なく表現することができて、超スッキリします。

年明けの「やることリスト100」からスタートし、それを見極め・整理していたき経験から、「望ましい結果・状態」を気持ちよく見通せる状態にするために、それらをどんな構造で整理すればいいかを書いてみようと思いました。

 

全ては「それの望ましい結果は?」という問いから始まる

気になることは行動につなげてこそ。

やることリスト100というのは、思いつくままに今年やりたいことを100個書き出して作るものです。つまり、頭の中に浮かんでくる実現したい願望、解決したい悩みなど、ちょっとでも僕たちの思考を割く対象なら、全て書き出してOKなもの。

これは、GTDでいうところの「収集」に該当するプロセスとなります。これはこれでとてもスッキリするので、やることリスト100を書くだけでもそこそこの効果は見込めます。

でも、どうせ書き出したんなら、スムーズに行動に繋がってくれた方が嬉しいですよね。そのための準備になるのが「見極め」と「整理」のプロセスなんです。

 

僕が具体的にどのように実践したかは、下記の記事を読んでください。

今回はこの記事の補足になります。望ましい結果・状態が持つ構造のパターンが分かると、整理するときのヒントになるかと思いましたので。

 

それに相応しい場所に格納することが整理。

見極めと整理のプロセスは、「それの望ましい結果・状態は何か?」という問いからスタートします。願望であろうと、悩みであろうと、その「気になること」の望ましい結果について考えた時に、気になることの示す意味がハッキリとしてきます。

意味がハッキリとするから、次のステップで整理することができるわけです。何故かというと、整理するというのは「対象をそれに相応しい場所に格納すること」だからです。

整理する対象となっているものの意味を把握できなければ、どこに格納していいか判断できなくなってしまいます。

 

”気になること”の意味が分かれば、
パズルを解くようにパターンに当てはめて整理するだけ。

パターンは5つだけ。

望ましい結果・状態として表現された「気になること」は、次の5つのパターンに分類することができます。

  1. 単独プロジェクト型
  2. 目標−プロジェクト型
  3. 目標−関心領域−プロジェクト型
  4. 関心領域−プロジェクト型
  5. 関心領域−目標−プロジェクト型

収集プロセス(やることリスト100)で集めた気になることは、全てこのどれかに当てはめることができます。

 

まずはプロジェクトか、目標か、関心領域か。

最初に判断するのは、気になることをもとに表現した「望ましい結果・状態」が、

  • プロジェクト
  • 目標
  • 関心領域

のどれかを判断します。

複数の行動から成るだけの「単なるやるべきこと」であれば、【プロジェクト】になります。また、一応補足をしておくと、1つの行動しかないのであれば、それは行動リストに直行ですので、ここには入りません。

未来のある時点で欲しい成果を表現している場合は、【目標】になります。

日常的に関心を持っていたいことを表現している場合は、【関心領域】になります。これはちょっと分かりづらいところだと思うので補足をすると、次のようなものが関心領域に該当します。

  • ○○について学びを深める
  • 家族と定期的に旅行にいく
  • 健康的な生活を送る

これらはある時点で達成できるようなものではなく、日常的に気を配って、重要視していきたいものだと言えます。このようなものを目標に分類してしまうと、期限を設定したり、達成した状態を明確に表現したりする時に、どうにもおかしな表現になってしまいます。なので、これらは「関心領域」というカテゴリに分類しちゃいます。

 

目標、関心領域を行動とつなげる。

プロジェクト、目標、関心領域に分類できたら、次はそれらが実行できるように準備を整えます。といっても、プロジェクトは行動の集合なので、特にやるべきことはありません。問題は、目標と関心領域です。

やるべきことがすぐに見えてくるなら、それぞれをプロジェクトに分解していけばいいです。下記の2つのパターンに該当します。

  • 目標-プロジェクト型
  • 関心領域-プロジェクト型

問題はすぐにやるべきことが見えてこないケースや、やや難易度の高いことに取り組む場合です。そのような場合は、下記の2つのパターンにします。

  • 目標-関心領域-プロジェクト型
  • 関心領域-目標-プロジェクト型

 

目標-関心領域-プロジェクト型。

目標を達成するために、日常的に気を配って重要視しておくべきものがある場合は、このパターンを作るようにします。

例えば「月の売上を○万にする」というビジネス目標を持った場合、

  • 既存のお客様にこまめにフォローアップする
  • 見込み客集めに力を入れる

といったことが大切になりますが、これらはゴールがあるようなものではなく、日常的に継続的に活動すべきことになります。つまり、これらは「目標の達成に寄与する関心領域」の活動なのです。

なので、目標の下にこれら関心領域を配置し、更に関心領域の下にプロジェクトを配置します。このようにすることで、目標が活動領域を経由して行動へと落とし込まれていきます。

 

関心領域-目標-プロジェクト型。

こちらは先ほどの逆のパターンですね。関心領域を重要視して活動する場合、それは時に短期的な目標を持って活動した方が良い場合があります。

例えば「健康的な生活を送る」という関心領域を重要視する場合、

  • 体重を○○kgまで落とす

という目標を設定することで、関心領域の活動に具体的な方向性を与えることができます。あとはこの目標を達成するための行動(プロジェクト)を作り、具体的な行動へと落とし込むだけです。

 

5つのパターンで収まりが良くなった。

最初は目標-プロジェクト、関心領域-プロジェクトのどちらかで整理しようとしていたのですが、どうもスムーズに行動へと落とし込めている感が無かったのですが、

  • 目標-関心領域-プロジェクト型
  • 関心領域-目標-プロジェクト型

の2つのパターンがあることに気づいてからは、スッキリと整理できました。

頑張って見極めた「望ましい結果・状態」がきれいに整理され、収まるべきところに収まってくれるのは、本当に気持ちがいいですね。まさにストレスフリーの整理術(・∀・)

 

あわせてどうぞ。

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  4. GTD実践メモ:「気になること」は”5つのパターン”に分類するときれいに整理できる。

参考図書

ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編 仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

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 GTDってなんじゃい、という方はこちら↓を。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

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