これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

TIME HACKS!

TIME HACKS!

TIME HACKS!


いやぁ、本の纏めばっかだ。早起きのせいで読書時間が増えて、良い感じのペースで読めているの巻。さて、次は時間を効率よく使うためのHacksが紹介されている本でござい。全部で89個のHacksが載っているのだけど、気に入ったのを抜粋してメモ。

2万5000ドルのアイデア

昨日できなかったTODOは、必ずそのプライオリティを見直します。

昨日は重要&緊急でなかったTODOも、今日は重要&緊急になっているかもしれない。絶えずプライオリティを見直せ、と。早速頂き。具体的には、こんな感じで実践中です。

  1. 1日の始めに今日のお仕事をリストアップ
    • 昨日リストアップしておいた「今日やりたいこと」を参考にプライオリティをつける
  2. 1日の終わりに今日やれなかった仕事と「週間お仕事リスト」から、明日やりたい仕事をリストアップしておく
    • ちなみに週間お仕事リストは、毎週金曜日にGTDのリストから「来週やる仕事」を選択して作成します

以上の繰り返しが、私の1日単位の仕事のリズム。

積み上げた成果を1ヶ月単位で振り返る

積み上げた成果を実感するには、達成したことを数字で振り返るのが一番。達成感は継続の良い栄養だ。日々の作業が、1ヶ月の成果へと繋がっていることを実感しよう。

一瞬と一生

日々の積み重ねが1ヶ月に繋がるのであれば、それは今のこのときの一瞬が人生に繋がることに他ならない。今に集中できなければ、結局のところ何も成し得ないのである。

一瞬一瞬を軽んじていると、その積み上げである一生を棒に振ってしまう

始業前にその日の仕事を終わらせる

これは「始業前に」がポイントではない。その日、自分が最も効率的に働ける時間、集中力がピークになる時間を意識し、そこに集中力が必要な仕事を持ってくることが大切なのだ。ちなみに私の場合は、午前中らしい。1日を2時間×3に区切って仕事してるけど、1コマ目が最も集中できるようだ。なので、一番頭を使いそうな作業はそこにおいている。

ハードディスクはいっぺんに整理しない

PC上のファイルを整理するコツ。まず、ファイルをフロー・ストック・リファレンスに分類する。

  • フロー
    • 現在取りかかっているプロジェクトで、常に新しいファイルが入ったり、ファイルが更新されたりする部分
  • ストック
    • 終了したプロジェクトなどで、滅多に更新しない
  • リファレンス
    • ストックしたファイルの中で、頻繁に参照するような情報

フォルダ構成を以下のようにしておく。

Folder
  |
  +-- Project
  |     |
  |     +-- 各プロジェクトのフォルダ(更に下もある)
  |
  +-- Reference
  |     |
  |     +-- 各プロジェクトのフォルダ(更に下もある)
  |
  +-- Complete
        |
        +-- 各プロジェクトのフォルダ(更に下もある)

デスクトップ上に置かれた書類は、定期的にProjectフォルダに放り込む。で、該当するプロジェクトのフォルダへ移動させていく。それの繰り返しで、プロジェクトフォルダの階層を下へ下へと進んでいくことに。これは複雑な作業を段階に分けるやり方だ。最初にフローなのかリファレンスなのかを判断し、次にどのプロジェクトに該当するかを判断する・・・って感じ。

2種類の集中力を使い分ける

集中力は実は2種類ある。トランス系集中力とジャズ系集中力。
トランス系集中力は、外部からの情報をシャットアウトして、目の前の作業に没頭する。いわゆる「フロー状態」かと。
ジャズ系集中力は、視界は制限されるどころか限りなく広がり、外からの情報が遮られることなく取り込まれていく。自分自身が環境の一部となってしまい、環境全体を感じ取る。不確実性の高い状況で、高度な判断が必要となるシチュエーションで活躍する集中力。
集中力の種類によって、やる仕事を変えると良い。

タメの時間

タメの時間とは「何もやらない時間」。次の瞬間に爆発的な集中力を発揮するための、積極的な休息だ。クリエイティブになるには、ちゃんと休まないとダメ。休むときの意識の持ち方を大切にしよう。

8割仕上げ、2割は余白

ある仕事を完成させる時、残りの2割を仕上げるのに全体の8割の時間を使ってしまうことがある。しかも、その2割を完成させてしまったが故に、融通が効かなくなることも。2割という余白を残しつつ、8割できた段階で成果をオープンしてしまおう。余白はフィードバックを得ながら完成させていくのだ。

ルーチンとノンルーチン

業務の仕組みを作り上げ、ノンルーチンワークをルーチンワーク化して効率化を目指す。一方で、ルーチンワークに埋没してしまうと、個人の成長はないし、属人的に対応していかなければならない仕事もある。だが、ノンルーチンだけは場当たり的になってしまう。ルーチンとノンルーチンのバランスを取らなければならない。

ルーチンとノンルーチンの問題はそのまま、効率化と成長の問題でもある

オフサイドルール

逸脱を許さないルーチンワークと、ルールがまったくないノンルーチンワーク。しかし、多くの業務はこれらが組み合わさっているセミルーチンだ。ルールはあるけど、毎回同じように対応することはできない、みたいな。この場合、原理原則を大切にしつつ、ちょっとした小さなルール設定によって、豊かな創造性を生み出すことができる。チームとして「これをやっちゃいけない」というオフサイドルールを作ることで、「頭を使わせる」のだ。
矛盾する2つのことを「同時に」求めるのが、オフサイドルールのポイント。「コストを下げながら、性能を上げろ」とか。優れたルールというのは、矛盾した問いという形で表現されるのだ。
#ANDの才能を発揮しろ!という問いかけですな、こりゃ。

計画に季節を取り入れる

3ヶ月計画を日本ならではの季節感を連動させる。

  • 春は新しいルーチンワークを始める
  • 夏に短期集中する
  • 秋は収穫の季節、成果を楽しもう
  • 冬に振り返る

#これは面白いなぁ。

感想

IDEA HACKSもそうだけど、実践しやすいHackがたくさん載っているので、単純に読んでるだけでも面白い。へ〜、こんなアイデアがあるのか、と。そんでもって、自分に取り込めそうだったら積極的に取り込めばいいんじゃないかなぁ。気軽に読める1冊なので、重い本の間に入れると読書サイクルに良いリズムが生まれます。