これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

多様な視点を得られるコミュニケーションがそこに

前エントリーにも追記で書いたが、はてなブックマークのコメントで反応をたくさん貰ったのは、新鮮な体験だった。
そこには実に様々な視点からのコメントがあった。私の書いたエントリーを、それぞれの文脈で捉え、コメントを残してくれた。それぞれの文脈で捉えているが故に、恐らく私の意図とは異なった解釈をしているけども、それが結果として多様な意見を生むのだと実感。


真面目に考えて書いたことに対して、色々な視点から意見をもらえるという経験はめったにできない。数人と深く議論をする機会は割りとあるけども、そこに視点の多様さはない(相対的に、だけど)。反対に、はてブのコメントは深く議論することは出来ないけど、一度の多くの視点からの意見を貰うことができる。
深く考えていくことは、一人でやるのも不可能ではない。だけど、発想の転換を生むような視点を得るのは、実に難しい。色んな情報をインプットしながら、どこかでシナプスが繋がってくれるのを祈るような感じ。
しかし、ネットなら一度に多くの人の意見を集めることができる。2ch大手小町のような掲示板もあるし、Googleで検索するのだってそうだろう。で、そういった諸々の中の一つに、はてなブックマークがあるんだけど、色んな視点の収集という点からすると、はてブはかなり優秀なのではなかろうか。
はてなブックマークのコメントは、自分用のブックマークのコメントというプライベートな性質と、みんなが見ることができる場での発言というパブリックな性質を併せ持った、「ゆるい」空間だ。だから、気軽にコメントを書き込むことができる。文字数制限も、気軽さに一役買っている。
エントリーを書く側からみると、テーマの周辺にある様々な視点からの意見が、自動的にそこに集まってくるのだ。凄く低コストに多様な視点を得ることができる。


うん。
ホッテントリに入りさえすれば、だけど。


そういえば、著名ブロガーさんの書くエントリーは、ほとんどホッテントリに入っている。
それはつまり、彼ら/彼女らは、あるテーマに関して違う視点が欲しいな〜と思ったら、それに沿ったエントリーを書くことで、効率よく情報を集められるということなのだろうか。何かの本で、「情報を集めたければ有益な情報を発信することだ」といった記述をみたことがある。著名ブロガーのエントリーと、それにあつまるブックマークというのは、まさにそれを体現しているように思える。


あと、コメントしてもらうという観点からすると、あまり完璧なエントリーにしない方がいいようにも思った。
書く段階で色んな視点が思いついたとしても、自分の主張にやや偏って書けば、そこには反論の余地が生まれるわけで。んで、ぽっかりと開いた穴を埋めるかのように、コメントが出てくる。Twitterにちょっと書いたけど、そういうエントリーは、ある意味「コミュニケーションの場」を創りだしているのかもしれない。(ツッコマレビリティ?)


しかし、まぁ、まずは注目してもらえないことには意味がないわけで。良質なエントリーを書く努力はもちろんだけど、「知ってもらう」「注目してもらう」というところにも力を注がないとダメなんだなぁ。