きこ書房
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自身に満ち溢れた人生をおくることができる
太字部分の選択は、原著者の意図ではない
読むかどうかは慎重に。
やる気はあるけど、何をすべきかわからない人へのマニュアルでしょうか
「第5章 問題はあなたが認めるまで悪化していく〜人生の法則4 自分の認めていないことは変えられない」より
この章は、なんというか怖い。現実を認めることの難しさ、大切さ、そして認めないことの怖さを教えてくれるからだろうか。
もし、いま何か手に入れたいものや状態があって、それが今のままでは得られそうにないとき、いまの自分の現実や問題の存在を認めることができなければ、それらが手に入ることは絶対にない。
私たちは、問題が本当であってほしくない、悪いニュースは聞きたくない、と思う。こうして私たちは、自分たちに叫んでいるも同然の危険信号が目に入らなくなる。
そもそも問題とは何か。それは「こうあって欲しい状態」と「現状」のギャップ、またはその原因である。だから、問題が発生しているとしたら、それは自分または周囲の人との関係において、こうあって欲しい状態から外れてしまっているというアラームなのだ。
問題とは避けたいものではあるのだが、実は自分が手に入れたい状態へ向かうためのきっかけでもあるのだ。そして、それを放置し続けるのか、それとも本当に手に入れたいものに向かって足を踏み出すかの選択権は、自分にある。
あなたに認めてほしいのは、どんなことか?それは、あなたの人生でうまくいっていないすべてのことだ。自己、結婚や仕事、態度、怒りや抑うつや恐怖〜うまくいっていないことなら、どんなことでも認めてほしい。
これまで言ってきたように、自分がしていることは正しいと、あなたが一抹の疑念も抱かず、100パーセント確信していようと、関係ない。うまくいっていなければ、変えるだけのことだ。
自分が正しいということにこだわると、悲劇的な結果につながる恐れがある。
大切なのは正しいかどうかではない。正しさは人の数だけ存在する。そこに良いも悪いもない。だから、正しさを競っても意味がないのだ。
自分と相手との関係が幸せなものであるかどうか。うまくいくかどうか。互いの正しさ(つまり価値観)を尊重しあい、win-winを目指せるかどうかなのだ。
正しさを相手に認めさせるのは、単なる自己満足である。
どんなに病的あるいは微妙なものであろうと、自分の行動に対して見返りを得ている事実を認めることでもある。自分がどういう人間で何が悪いのか、情け容赦なく自分自身に真っ正直になるというレベルに到達する気がないなら、絶対に変化を起こせないだろう。ただそれだけのことだ。
認めていないものは治せない。つまり、これまでずっと言ってきたように、何が間違っているか自分自身に認めるのは、自分にプラスになるということだ。
知識では分かった。次は覚悟だ。
- 怠惰に過ごしてしまうのはなぜだ
- 無駄遣いしてしまうのはなぜだ
- 食べ過ぎてしまうのはなぜだ
- 本気で勉強できないのはなぜだ
自分を止めてしまう見返りの存在を認めよう。それが今の自分であることを認めよう。現在地がわかってこそ、目的地へ向かう道もまた分かるのだ。