これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

感情をコントロールし、行動する技術(読書履歴:目標達成する技術)

-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術 ~どんな目標も達成できる「成功の心理学」~
マイケル・ボルダック
フォレスト出版
売り上げランキング: 3
おすすめ度の平均: 5.0
5 行動できなかった理由がわかり、決断し行動できるようになりました
5 心から
5 結果が出ているのを目の当たりにして。
5 実践する本です。
5 今までの成功哲学とは全くの別物


もっとうまく行動したい、と思っている人すべてにオススメしたい本。史上最強の人生戦略でも良いけど、あれは分厚いし、色々とキツイ。この本なら、そんなに負担を感じないで読めるだろう。
この本を読むと分かる。目標を達成したり、大きな成功を手に入れるのに必要なのは技術だということが。より具体的には、「感情をコントロールする技術」だということが。そしてそれが技術であることは救いだ。訓練によって誰でも使えるようになるから。
ちなみにこの本は、

で触れたセミナーの講師、マイケル・ボルダック氏の著書だ。

行動の80%は感情に支配されている

個人的には「選択」といった方がしっくりくる。私たちは行動を選択するとき、常にその直前の感情の影響を受けている。これは、皆、実感として分かると思う。

  • 面倒だから後回し
  • 怖いからやりたくない
  • 面白そうだからやってみる
  • 美味しそうだから食べる

うまくいくための行動を選択できるかどうかは、感情が80%を握っているのだ。これは

痛みを遠ざけ、快楽を求める

という性質が人間に備わっているからだ。この性質を利用し、うまく感情をコントロールすることができれば、私たちの行動をより良いものへと変わっていくだろう。
この本を読めば、その技術について知ることができる。

質問の質が行動の質

いまどんな感情を抱いているかは、我々がいま何にフォーカスしているかに寄っている。

  • どうしてこんなことになってしまったんだろう
  • どうして今までやってこなかったんだろう

出来事それ自体に意味はない。意味付けをしているのは、我々の感情であり、何にフォーカスしているかなのだ。
だから、感情をコントロールするためにまず必要なのは、

  • 良い質問を自分に対してすること

なのだ。良い質問をすれば、良いフォーカスを得ることができる。人生の質は質問の質なのである。

我々は信念によって行動を制限している

我々は皆、何かの信念に支配されている。

  • あの人と違って、私には○○できないし
  • どうせ怠けちゃうから、やっても無駄だろう

しかし、信念とは事実ではないのだ。単なる思い込みだ。私たちは過去の経験から誤った思い込みを得て、そしてそれを現実にするように行動しているだけなのだ。
信念を変えれば、それに基づき行動が変わる。行動が変われば、結果も変わる。そして良い結果は、我々によい信念をもたらしてくれる。

変われる人と変われない人の違いは何かというと、変わらなかったときの将来の痛みと、変われたときの将来の喜びを、今しっかりと感じることができるかどうかなのです。

最高の状態が最高の行動を生む

最高のパフォーマンスは、最高の状態からしか生まれません!
自分の状態のレベルが、行動のレベルと等しくなるのです。

自分の状態をコントロールするための手順として、

  1. パワーアップクエスチョン
  2. 成功のイメージング
  3. インカンテーション

が紹介されている。特に3つ目のインカンテーションは面白い。体と言葉を使ってテンションを上げていく感じ。好きなアーティストのライブに行ったときの感覚に似ているかもしれない。まぁ、これだ。

また、行き詰まってネガティブなスパイラルに入った時は、そのパターンを中断し、状態を整えるところに戻るといい。

最後に

結局、人が何に幸せを感じるかは、全て感情なのだろう。物質面を求める人も、それがもたらす感情に幸せを感じているのだと思う。
だから、この本は何か目標に向かって行動している人だけでなく、もっと幸せを感じていたいんだって人にも役にたつと思う。
分量が多い本ではないので、お金も時間もそう投資せずに読めると思う。2009年の目標を立てる前に、是非読んで欲しい本だ。