これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

読書履歴:成功し続ける起業家はここが違う

成功し続ける起業家はここが違う (DO BOOKS)
久永陽介 著
同文館出版
売り上げランキング: 924
おすすめ度の平均: 5.0
5 自分の甘さを痛感させられました。
4 起こりうる障害事例がいっぱい
5 がんばる人はむくわれる!
5 凄く凄く「ため」になりました!
5 私が思うには 人生軌道修正の本

著者自らの経験談を交えながら、経営における気づきと学びを提供してくれている本。

意識の教育

教育は、意識面と技術面の二種類に分かれます。経営者として、当初は従業員への技術教育に重きを置きがちですが、実はそれよりも先に、従業員の意識を高めるための教育を行うことが重要です。

最近、これを痛感している。私は経営者ではないけれど。
意識の教育とは、多分、価値観を揃えることなのだと思う。どういった行動に我々は重きをおくのか。何を大切にするのか。それが揃っていなければ、その上に何を乗せても上手くいかないのだ。そして、一旦ずれてしまった意識というのは、揃えるのがとても大変。
成功に必要なものは感情が80%、やり方が20%と言うけれど、企業が上手くいくために必要なものも、これと似ているのだろう。教育はマインドセットに80%、技術に20%でいい。

不連続な成長

青虫がさなぎになり、やがてきれいな蝶へと変身を遂げます。これは、「不連続」がなし得ることです。

不連続という考え方に惹かれた。以前、『IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣』を読んだときに、「分母を増やして新しい価値を付加していく」という考え方に出会った。

分母を入れ替えて新しい価値を付加していく

北野武氏や中田英寿氏を例に説明していた。北野氏の場合、「お笑い→作家→TVの司会→映画監督→教授」と活躍するフィールドを変えていく度に自身の価値を高めている。しかも、活躍する場を変えても、全ての領域で活躍し続けている。

しかし、私はこれを上手く理解できていなかったのだ。何となくは分かるのだけど、説明する言葉を持てないという感じ。だけど、不連続という考え方によって、これが理解できたように感じる。要は

  • 現在の純粋な延長線上にない未来を選択する

ことなのだ。そのことによって、それまでには無かった新しい付加価値を付けていくことができる。そして、そうなっていくために必要な覚悟は、これだ。

何でも、とりあえずできると言え。やり方はそこから考えろ

与えることと感謝

ビジネスの本質は、自分が行ったことや企画したことが、より多くの人に感動を与え、その結果としてお金が入ってくるということです。それが、仕事というものの基本です。

やはりここでも、お金が目的ではない。お金はあくまでも、その企業がやったことに対する評価なのだ。企業が存続していくためには、お金は絶対必要である。だからこそ!自分達の提供できる価値を高めるのだ。高く評価してもらうために。


最後に、この本で最も良いな〜と思った箇所を引用する。

人から感謝されるためには当然、感謝されるに値することをしなければなりません。つまり、与えられる側ではなく、「与える側」になるということです。
与えることが多いと、多くの人から感謝され、笑顔を向けられるようになっていきます。すると、人、物、金、情報などさまざまな資産も一緒に集まってくるようになるのです。