これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

人間の行動を支配する7つの欲求

今日は「達成の科学」のセミナーを受けてきた。テーマは感情のコントロール。
人が行動するときは、何らかの欲求を満たそうとするときだ。そして、その欲求は7つに分類することができる。

  1. 確実感
  2. 不確実感
  3. 重要感
  4. つながり
  5. 成長
  6. 貢献


確実感とは、安定・安心・確実に得られるものに対する欲求。
不確実感とは、変化への欲求。確実感が満たされると、飽きてくるので、この欲求が強くなる。
重要感とは、いわゆる承認欲求。他人から、あるいは自分から、自分自身を重要な存在であることを感じたい。
つながりとは、他人や家庭、コミュニティとつながりを持ちたいという欲求。
愛とは、愛したい、あるいは愛されたいという欲求。ちなみに愛には3つの段階があるらしい。自己愛、見返りに基づく愛、与える愛。
成長とは、まぁ、成長したいという欲求か。そのままだな。
貢献とは、他人や組織、社会、家庭など、自分以外の何かに対して役に立ちたいという欲求。


で、ここまではマイケル・ボルダックの著書(目標達成する技術)にも書いてあったように思う。
この7つのニーズに関する、今日最大の学びは、次の2つだ。

  1. 7つの欲求のうち、4つが満たされると中毒になりやすい
  2. 7つの欲求のうち、変化(不確実感)と貢献にフォーカスを当てると、他の5つの欲求も満たされやすい


前者はタバコ、ギャンブル、薬、酒などを考えてみるとわかりやすいか。
タバコを吸えば、確実に得られる状態があり、イライラする状況からの変化が得られ、喫煙仲間とのつながりを得られる。あとは、カッコイイだとか、中高生が吸い始めるときのちょっと悪ぶっている感じなどは、重要感や成長の欲求を満たすことに繋がる。
これだけの欲求が満たされていると、なかなか止めることができない。
禁煙を上手く達成するには、これらの代わりになる欲求と禁煙という行為を結びつけなくてはならない。


後者はもっと面白かった。
変化と貢献にフォーカスして行動すると、結果として他の5つの欲求も得られる。
変化することは、普段の安全な領域から外へ飛び出して行動することになるので、色々な人に出会うことになる。それは、つながりや成長をもたらすだろう。
貢献することは、周囲にメリットを与える行為なので、感謝されやすい。感謝されると、重要感、つながり、愛をもたらすだろう。また、こういったことを通して、収入が増えたり、周囲との繋がりがつよくなったり、社会的地位が高くなったりすれば、確実感も得ることができる。
変化や貢献って、達成の科学だけじゃなくって、色んなところで重視されているものだ。それは、この2つが実にいろいろなものをもたらしてくれるからなんだなぁ。


達成の科学は面白い。
自己啓発界隈では、引き寄せの法則だとか鏡の法則だとか色々あるけど、個人的には背後にあるメカニズムが見えてこないと、本当に納得することができないんだよね。否定するわけではないけど。
その点、達成の科学は理詰めで説明してくれるので、納得できるし面白い。
あと2回あるので、楽しみ。
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