これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

時間がどれだけあっても足りない人への1つの改善策

時間がどれだけあっても足りない人へ9つの改善策 : ライフハッカー[日本版]
この9つの改善策の前に…


時間が足りない場合、「やらないことを決める」のが何よりも重要なのですが、本当にやらないでいいかどうかを判断するのは、結構勇気がいるものです。
でも、ある方法を使うと比較的判断しやすくなりますので、それを紹介します。


ある行動のやる/やらないを決める時、目先の結果だけで考えると失敗します。
私たちは、指示されたからとか、やるって言ったからとか、何となくやらなきゃいけない気がしたからとか…そんな理由で、次の行動することを選択します。
でも、その行動は実行する必要があったのでしょうか?


もちろん、本当にやるべきこともありますが、中にはやる必要もないことをやっていた、ということもあるのです。
だから、その見極めがポイントになるのですが、長期的な視点を導入すると結構簡単にできたりします。
次のように考えてみてください。

  • 短期的視点
    1. その行動をやったら、目先、どんな嫌なことがあるか書いてみる
    2. その行動をやらなかったら、目先、どんな良いことがあるか書いてみる
  • 長期的視点
    1. その行動をやったら、最終的にどんな良いことがありそうか書いてみる
    2. その行動をやらなかったら、最終的にどんな嫌なことがあるか書いてみる


これは何をやっているのかというと、

  • 目先の「やらない理由」と長期的な「やる理由」

を確認しているのです。
それで、もし

  • 目先の「やらない理由」 > 長期的な「やる理由」

となるようであれば、その行動はやる価値がほとんどありません。
やってみれば、もしかしたら目先でちょっとしたメリットがあるのかもしれませんが、長期的にはあまり意味のない行動になっているか、あるいは目先のメリットを上回る悪い影響が出る可能性があります。


私たちはつい、「目先のやる理由」によって行動を選択しがちですが、ちょっと視点を変えて、「目先のやらない理由」と「長期的なやる理由」を考えてみては如何でしょうか。