前回の記事で、感情をコントロールすることは、時に先延ばしと同じことになってしまう、と書きました。
目的から外れた感情のコントロールは、本当に先延ばしに似ています。
先延ばしって、「先延ばしした瞬間」は感情的に楽になるんですよね。
嫌なことがありそうだから、そうならないように回避する。
現状が嫌だから、そこから逃避する。
憂鬱や不安等から解放され、安心できます。
その結果、何度も先延ばしを繰り返してしまいます。
無目的な感情のコントロールは、これと同じなんです。
ですから、「何のために」が大切だと書きました。
感情を変化させたいときは、望ましい行動から逆算すると良いでしょう。
私たちは不安や恐怖を感じると、危険を遠ざけて安心することを求めます。
"生命を脅かすもの"が相手ならそれでいいのですが、現代においては問題の先送りになることが殆どです。
必要な感情は「安心」ではありません。
私たちに求められているのは、現実を前に進めるための適切な行動なはずです。
だとすれば、私たちに必要な感情は何でしょうか?
それは不安を感じながらも、前に進むための勇気かもしれません。
未知のことにチャレンジするための、ワクワク感かもしれません。
退路を断つための、決断かもしれません。
もし、このような感情の使い方に興味があるようでしたら、次の3つのステップを意識してみてください。
- 適切な方向(または結果)と適切な行動を見定める。
- その行動を実行するために必要な感情を得る。
- 実際に行動する。
この単純な3つのステップを実践できると、大げさでなく人生が変わります。
とはいえ、どのステップも奥が深いです。
まずは最初のステップである、"適切な方向と行動を見定める"ことから始めるといいでしょう。
ここが分からなければ、必要な感情を逆算することもできません。
適切な方向を見定めるとは、究極的には次の問いに答えることです。
- 自分の人生をかけて、何を実現したいのか?
- 日々、何を大切にし、何を感じながら生きるのか?
- 自分は一体、何者なのか?
その答えを見出し、その実現に決意した時、私たちはそれを「志」と呼ぶのです。
志に沿った人生を作る3ステップ、是非、試してみてください。