これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

ゆっくりと動きながら高速でこなす、を試してみた感想

Doingリストを試してみた。Doingリストって何?という質問は

辺りを読んでいただくとして、ここでは実際にやってみた感想を記しておきたい。

行動が錯綜しない

私の場合、何かの作業に取り組んでいるときに、別のことを思いつくことがしばしばある。
それが「ちょっと調べとくか」程度のことだと、つい手を出してしまったりする。で、知らず知らずのうちに行動が錯綜し、自分自身の手で自分を混乱させることがあるのだ。
このDoingリストがあると、何かを思いついたらリストの最後にそれを付け加えればいい。
この安心感は素晴らしい。「思いつき」をシンプルに管理できることが、このルールの秀逸さを示していると思った。

上から順番にやるというルールで、次に何をやるかとか考えない

優先順位を考えない、というのも楽で良い。単に上から順番にやるだけなのだ。
このルールがあるおかげで、運用が非常にシンプルになる。
もし、優先順位を考えたりするなら、一旦リストにざーっと目を通して考えなければなるまい。それは結構、面倒なものなのだ。

粒度が大きすぎるタスクを書くとちと辛いが、気にしない

リストに粒度が大きすぎるタスクを書くと、ちょっと辛い。タスクを見た瞬間に、うーんと唸ってしまう。
で、まぁ、すぐに行動できる内容にすべきなのだが、それを意識するとDoingリストのシンプルさが失われるように思う。
ここは、気にせずそのまま書いてしまおう。
では、粒度の大きいタスクにあたったときどうすればいいか?
一旦、その大きなタスクは完了にしてしまえばいい。完了というか、削除。その後、細分化したタスクをリストの最後に付け加える。
つまり、粒度の大きなタスクをリストに追加するというのは、結局のところ、「そのタスクの細分化」というタスクを追加しているのと同義なのだ。

フォーカスしているのは、あくまで「その日と次の日」程度であるということ

このリストは万能ではない。
「思いつき」という面で多少の揺らぎはあるが、基本的に目の前の作業しかリストに載ってこない。
ちょっと長めの視点からみたタスク管理には向いていないのだ。
その日の最初に、週単位あるいは月単位のリストを眺めて、必要なタスクをDoingリストに追加した方がいいだろう。