これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

ネガティブな感情への誤った対処とは?

前回の記事で、ネガティブな感情は、あなたに何かを気づかせる役割を持った、大切なあなたの一部ですよ〜ということをお伝えしました。
今回のテーマは、ネガティブな感情への誤った対処法です。


ネガティブな感情からのサインに気づいて、自分の中を探っていくことも、実は行動なんです。
思考という名の行動です。
そして行動には、大まかに2つのタイプがあります。


1つは、現状に適応しようとする行動です。
このタイプの行動は、多くの場合、問題の解決や現状の改善へと繋がっています。


もう1つは、現状から逃避したり、問題が起きる状況を回避しようとする行動です。
このタイプの行動は、すぐに感情的に楽になりますので頻発しやすいですが、問題そのものは放置してしまいます。
結果として、時間をおいて、より大きな問題として再び目の前にやってきます。



最初に、自分の中を探求することも行動だ、と書きました。
行動はやればやっただけ経験が増えて、上手くなります。
何かを見つけるという経験ができれば、自分の中を探求することにも積極的になれます。


ところが、ネガティブな感情に対して、逃避や回避といった行動を繰り返していると、自分の中を探求する機会が得られません。
探求に必要な、様々な行動を学習する機会が失われるのです。


…もったいない!


新たな行動を学習する機会が減ると、お決まりのパターンでしか行動できなくなります。
今回の話でいえば、お決まりのパターンでしか思考できなくなります。
お決まりのパターンで問題に適応できるならいいですが、大抵はそうはなりません。
現実や問題にアジャストできなくなって、逃避行動や回避行動がどんどん優位になります。


私たちは本来、環境に適応する能力を持っているんです。
それを発揮できるよう、行動と思考のバリエーションを増やせばいいんです。
そのためには、最初は難しくても、試してみるということを始めなければなりません。


自分の探求、はじめてみませんか?