前回の記事で、
- 先延ばしの結果として嫌な出来事が起こると、その解消には困難が伴う
ということをお伝えしました。
なぜ困難なのかというと、現状にも痛みを感じるが、行動することにも痛みを感じるという、そんな進むことも、戻ることもできない、行き詰まった状態に陥っている可能性が高いからです。
ではどうすればいいのか・・・それについて考えてみましょう。
第一に考えるべきは、予防です。
上記のような状況に追い込まれる前に、手を打ちたいですね。
そのためには、まずは先延ばしに「自覚的」であることです。
私たちは、意外と知らず知らずのうちに先延ばしをしています。
例えば、次のような状況を想定してみてください。
- やらなければならない作業Aと作業Bがある
- 作業Aの方が優先順位は高いけど、大変さを感じている
- 作業Bは優先順位はAより低いけど、やらなければならいことは確か
この場合、ついつい優先順位の高い作業Aよりも、より楽な作業Bから手を付けてしまいがちです。
Bもやらなければならない事なので、やるべきことをやっているような感覚になります。
しかし、実態としては作業Aの先延ばしなのです。
よくあるパターンとしては、作業Bが終わった後に作業Aに取りかかるのではなく、新しく出てきた作業Cに取りかかってしまうケースです。
なかなか作業Aが進みません。
他にも分かりやすい先延ばしの例としては、
- 作業を始める前に、ちょっとだけメールチェックやWebページを読んでから・・・
と気分が乗ってから始めようとしてしまうパターンです。
いつの間にか30分、1時間・・・と時間が過ぎ去ってしまいます。
先延ばしを克服したいのなら、
"先延ばしが起きるその瞬間"に、まさに自分が、
先延ばしをしようとしていることに自覚的になりましょう。
大抵、先延ばしを自覚するのは「事後」であることが多いのです。
より重要な行動よりも、簡単な行動に着手しようとするとき・・・
ちょっと気分を変えてから始めようとするとき・・・
あ、いま先延ばししようとしている!と頭に浮かんでくれば、それだけでも先延ばしは減ります。
また、先延ばしをしようとする瞬間に自覚的になれたら、選択の順番を入れ替えることを検討してみてください。
- 重要な作業Aを少しやってから、簡単な作業Bをやろう
- 少しだけ作業に着手してから、メールチェックしよう
この発想ができると、更に先延ばしは減ります。
是非、試してみてくださいな。