かの有名な書籍「7つの習慣」に、インサイド・アウトの原則についての記述があります。
インサイド・アウトとは、
- まず最初に自分の内面を変化させること
- それから自分の外側に影響を与えること
という原則です。
この順番は、逆にはなりません。
何故なら、私たちは私たち自身の作ったフィルターを通して、この世界を観察しているからです。
私たちは、私たちの思うように世界を見ています。
私たちの身に何かが起きたことを知覚した時、私たちはそれを五感を通して認識します。
- ○○が見える
- ××が聞こえる
- △△が臭う
などなど、そこに起きた事象をありのままに表現したものが、五感を通して認識したものです。
それらには、本来、何の意味もありません。
五感を通して認識した事象に意味を付けるのは、
「常に」「どんな時も」「例外なく」
私たちの思考です。
私たちは私たちの身に何かが起きた時、瞬時に思考を働かせ、出来事に意味を持たせます。
それが良い出来事なのか、悪い出来事なのかは、私たちの思考次第なのです。
以前、私はそのことを分かっていませんでした。
出来事そのものに意味があるように捉え、世界を変えるためには、自分の外側の出来事を変えなければならない・・・と考えていました。
しかし、自分の外は変えることができません。
自分の外は変えるものではなく、影響を与えるものです。
外へと影響力をもたらしてくれるものは、私たちの行動や言葉です。
私たちの言動が変わらなければ、外に影響を与え、変えることはできないのです。
行動分析学では、行動の原因は、私たちを取り巻く環境にあるとしています。
その通りです。
ただ、言葉を使って思考する私たちは、環境に対して意味付けをしてしまいます。
それが好ましい出来事なのか、それとも嫌な出来事なのか、意味を持たせます。
行動の直後に良い変化を感じられれば積極的に、そうでないなら消極的になっていきますが、その行動の学習プロセスに私たちの思考は影響を与えます。
私たちは自分の内側(思考)を変えなければ、
行動を変えることができないし、
外側に対する影響力を持つこともできないのです。
常に、内から外へと変化しましょう。
インサイド・アウトの原則は、絶対です。
内なる世界を変化させ、外側の世界へ影響力を発揮しましょう。
それこそが、あなたが世界を変える方法です。
キングベアー出版
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