これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

「自分らしさ」と「人の役に立つ生き方」を両立させるには?

自分らしい生き方と、人に役立ち喜ばれる生き方を両立させている人には、いくつかの特徴があります。


例えば、次のような点です。

  • 力が無いと貢献できないことを知っている
  • 先に人を喜ばせようとする
  • 見返りは既に得ていることを知っている
  • 批判を受けることがあるのは当然だと考えている


ここでいう「力」とは、相手が必要としているものを与えられることを意味しています。
自分らしく周りを喜ばせている人達は、自分の強み(≒個性)をしっかりと伸ばしています。
強みを使って、必要とされる価値を創り出しています。


この人たちは、チャンスが人からやってくることを知っています。
でも、あまりガツガツと求めたりはせず、寧ろ、人のチャンスになろうとしていることが多いです。
一人で豊かになろうとするよりも、みんなで豊かになろうとします。
結果として、本人が受け取る豊かさも大きくなります。
目の前の人を理解し、喜ばせることで、既に見返りは得ていることを知っています。


社会にたくさんの人がいて、多様な価値観があるため、時に自分のやることが批判にさらされることも知っています。
歴史上、偉人と呼ばれた人たちですら批判されることがありますから、ましてや自分が批判されることはあっても当然だと捉えます。
必要以上に、引きずられたりはしません。


なぜ、この人たちには、このような振る舞いができるのでしょうか。
それは、ほぼ間違いなく次の原則に従っているからです。

『まずは自分を満たす』


自分の中に満たされない思いを抱えていると、自分らしく人を喜ばせるのは、とても難しくなってしまいます。
満たされない思いに、振る舞いが引きずられてしまうからです。


自分らしく行動することよりも、周囲の要求に従うことを選んでしまいます。
人のチャンスになることが頭から消え、自分がチャンスを得ることを求めてしまいます。
相手のことを理解するよりも、自分のことを理解してもらおうとします。
批判をされれば、過剰に反応してしまいます。


満たされない思いを抱えたままでは、自らの振る舞いが、出来事や他人に左右されてしまいます。
だから、まずは自分を満たすことが大切なのです。


自分を満たすには、やはり、インサイド・アウトの原則に従い、まずは自分の内と向き合うことが必要です。
次から次に湧き出てくる自分の感情と向き合い、1つずつ、丁寧に、思考の奥底にあるものを紐解いていきます。
次第に、出来事や他人に自動的に反応してしまう自分から、振る舞いを自らの意志で選択できる自分へと変わっていきます。
心の足取りは軽くなり、あなたはあなたの思うままに、自由に振る舞うことができるようになります。


もしあなたが、自由に心地良く過ごしながらも、いつの間にか人に役立ち、喜ばれるような生き方をしたいなら、

『自分を満たすこと』


から始めてください。
そのために必要なものは、前回も書きましたが、次の6つです。

  1. 時の支配から自由になること
  2. 自分の思考と感情の分析家になること
  3. 真実を見つけ、積極的に受け入れること
  4. 自己を押し込めたフレームを超えること
  5. 生き方のコンパスを持つこと
  6. コミットし、行動することを楽しむこと


この6つは、しなやかで柔軟な心を作り出すためのフレームワークです。