これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

私たちはなぜ過去に苦しみ、未来に怯えるのか?

いきなりですが、時間とは何でしょうか?


私たちは時間というものを、何となく理解しています。


そのおかげで、明日のことや昨日のことについて、混乱することなく考えることができます。
そのおかげで、過去に経験したことを今に活かしたり、未来に起こりそうな出来事に備えたりできます。
時間という概念なしに、物事の順序は考えられませんので、時間について何となく理解していることは、実はとってもパワフルなことなのです。


しかし一方で、問題もあります。
私たちは過去に起きた出来事に苦しみます。
あるいは、未来に起きるかもしれない出来事に怯えます。


苦しむ私、怯える私は「いま」に存在していて、実際に過去や未来の出来事を味わっているわけではありません。
にも関わらず、痛みを感じてしまいます。
問題を抱えている自分に、制限を感じてしまいます。
これが"時間"を知ってしまった私たちに、起きることです。
知らず知らずのうちに、「時に支配されて」しまっています。


私たちは、本当はどう振る舞えれば良いのでしょうか?
過去に何があったとして、未来にどんな問題があったとして、いま、この瞬間に集中することができて、自分らしく、ベストな選択を取ることができれば、私たちは今よりもずっと良い状態でいられるはずです。


過去の失敗に引きずられることが無いのであれば、未来に怯える必要が無いのであれば、私たちは今よりもずっと、自分の可能性を感じられるでしょう。


多くの場合、私たちは現状や自分をネガティブに捉えすぎています。
また、自己啓発などに触れたとき等は、現状や自分をポジティブに捉えすぎています。
後者は自由なように見えますが、実態としては、現実への無力感を感じないようにするための逃避行為です。


私たちは、もっといま、この瞬間をありのままに捉えて良いのです。
私たちには、現実と自分に影響を与える力があります。
だから、逃げる必要も、目を反らす必要もありません。
良くも悪くも見る必要はありません。
そのまま受け入れて、大丈夫です。


ありのままの現実は、あなたに自由を与えてくれます。
もしかすると不自由さを感じてしまうかもしれませんが、不自由さがあるから、自由も存在していることを知ってください。
私たちは地面や重力という不自由さのおかげで、歩くという自由を手にしています。
何もない宇宙空間では、私たちは自分の進む方向すら決められないでしょう。

  1. 時の支配から自由になること
  2. 自分の思考と感情の分析家になること
  3. 真実を見つけ、積極的に受け入れること
  4. 自己を押し込めたフレームを超えること


この4つの能力は、あなたに「ありのままを受け入れる心の柔軟さ」を与えてくれます。
この柔軟さを手に入れることで、あなたは「生き方のコンパス」に沿って行動できるようになります。
今日、この日、この瞬間を、心の足取りを軽くして、自由に生きている実感が得られます。