10/2に開催した読書会の動画です。引き続き、奥田健次先生の「メリットの法則」を取り上げていまして、今回は第3章。
今回の主な話題は「消去」という行動の原理。この中で出てくる消去抵抗(消去バースト)ってのが、本当に凄い!僕たちがこんなにたくさんの行動を獲得できているのは、この消去抵抗のおかげと言ってもいいくらいです。
この原理のことを理解していると、人の育て方が変わります。よく自主性を育てようなんていいますが、それを具体的な手順に落とし込んだ時、果たしてそれが自主性を育てることになっているのかは疑問。放置してもダメだし、厳しく叱りつけてもダメ。アメとアメなしが基本になりますが、その理由は行動の原理を学べは分かります。
読書会の時間帯別の主な話題を下記に掲載しますので、興味を惹かれる話題があれば観てやってください。
- 0:00:50 行動の直後に何が起こったかに注目せよ(行動の直後の好子・嫌子)
- 0:04:40 行動随伴性って、つまり何?
- 0:07:45 なぜダイエットが難しいのか?
- 0:10:40 適切な行動が身に付くならば、本来の目的に反しても良いくらい
- 0:16:00 行動が消えてしまうメカニズム(消去の原理)
- 0:20:20 変化が起きないことで、その行動が無駄であることを学ぶ
- 0:21:02 ずーっと強化され続けるとどうなるのか?
- 0:23:17 とても大切な消去の原理(消去バースト)
- 0:25:30 社会生活に重大な影響を与える強化スケジュール
- 0:31:54 強すぎる消去抵抗(消去バースト)
- 0:34:40 気の遠くなるような消去に耐えて成果を出せる人々
- 0:46:35 何かを欲する強い気持ちが行動に影響を?
- 0:53:00 射幸心と強化スケジュール
- 1:00:39 叱られても止めないのは何故?(回復の原理)
- 1:05:41 回復の原理があるから、恐怖症を乗り越えられる
- 1:08:34 アメとムチという発想を捨てよう。アメとアメなしへ。
- 1:14:00 適切な行動レパートリーを与えれば、虐待の連鎖は断たれる。
- 1:17:14 行動分析学は人間性のある学問だ。
読書会に使っている本はこちら。
メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書)
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奥田 健次
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