これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

自制心を鍛えるには?

Q. 自制心を保てるようになるには、どうすればいいでしょうか?

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自制心の強い人ほど幸せになれるなんて調査結果もあるらしいですが、もし本当なら是非とも自制心を強く保てるようになりたいものですね(・∀・)

さて、自制心というと一般的には精神的な力のようにも思えます。必要があって欲望や感情を抑えることができる、という感じでしょうか。

では、精神力を保てるようになるには、どうすりゃいいんでしょうね。山ごもりとか、滝行とか。うーん、よく分からない。

 

”自制心を保つ”とはパフォーマンスである

この手のパターンはですね、「どういう行動を実行できたら自制心を保てていることになるのか?」と考えるのがいいでしょう。

自制心を保てるというのは「パフォーマンス(あなたが発揮できる能力)」です。パフォーマンスは、それを実現する複数の行動を実行できるようになることで、発揮できるようになります。

だから、自制心というパフォーマンスを実現するための具体的な行動を考えてみましょう。

 

自制心を保てるようになりたいあなたは、多分、自制心をもっと発揮したいと思えるような場面があるんだと思います。

本当は資格試験の勉強をしないといけないのに、ついついお酒を飲んじゃって勉強できなくなるとか。ダイエット中なのに、お菓子を食べ過ぎてしまうとか。

漠然と自制心を鍛えたいと考えている場合でも、やっぱり自制心を発揮している具体的な場面を想定してみてください。

 

で、そういった場面で、自制心のある自分だったらどういう行動を選択しているのかを想像し、その行動を実行できるようになることを目標とします。

そうすると、対象が自制心という実態の捉えづらいものから具体的な行動になりますので、改善が可能になります。

この方法は自制心に限らず、

  • 集中力が欲しい
  • 自信を持ちたい
  • 穏やかに過ごしたい
  • 積極的になりたい

といったような場合にも使えます。

改善の対象は、常に具体的な行動に。精神論や根性論に嵌って自分を責めるだけっていう、非生産的な悪循環を避けることができますよ。