これ僕.com:行動分析学マニアがおくる行動戦略

意図と行動のギャップから生じる「不自由さ」への挑戦。果たして僕たちに自由はあるのか?

夢があるのに「現実を見ろ!」と言われてしょんぼりしてしまう。

Q. 現実を見ろ!と言われます。
  やりたいことがあるのに周囲からそう言われて、しょんぼりしてしまいます。

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photo credit: akiey via photopin cc

現実を見ろ!と言われて凹んでしまうということは、心の何処かに「やっぱそうだよな」という引っかかりがあるのだと思いますが、どうでしょうか。一方で、やりたいことを諦めちゃうのもつまらなく感じてしまいますよね。

つまり、この問題は「現実をみてやりたいことを諦めるのか」それとも「リスクを承知でやりたいことにチャレンジするのか」というジレンマを抱え、答えを見出せないでいる点にあります。

 

今のフレームから飛び出して考えてみよう

こういったジレンマは、考えても大抵答えが見つかりません。せいぜい分かるのは、どちらの選択にもメリットとデメリットがあるといった程度です。

メリット、デメリットがハッキリすることと選択しやすくなる場合もあるのですが、それも稀なケースです。このままのフレームで思考していては、いくら整理しても悩み続けることは変わりません。

こういう時は思考のフレームを変える必要があります。今回の件であれば、明らかに考えていないケースが存在しています。それを見つけ出しましよう。

 

2×2のマトリックスで因数分解

こういう場合に一番使いやすいツールは、2×2のマトリックスで因数分解する方法です。今回の場合であれば、「(1)現実を見るor見ない」「(2)やりたいことをやるor諦める」という2つの軸を見つけることができます。そうすると、考え方は4通りあるんですね。

 現実を見る現実を見ない
やりたいことをやる 思考パターンA 思考パターンB
やりたいことを諦める 思考パターンC 思考パターンD

このうち、「現実をみてやりたいことを諦める」のは思考パターンCになりますし、「リスクを承知でやりたいことにチャレンジする」のは思考パターンBになります。考えていないのは思考パターンAとDですね。

まぁ、現実も見ないしやりたいことも諦めるってのはなんだか破滅的ですので、思考パターンDは今回のケースでは考えなくていいでしょう。

とすると残りの思考パターンA、現実を見るし、やりたいこともやる。これですね。ここを考えていないのは、とっても勿体無いです。

 

周囲の人はあなたを応援している

不安を解消するものは、応援ではなく見通し

思考パターンAに該当する考え方として、1つの案ですが、「周囲が納得する計画を立てて、やりたいことをやってみる」ってのはどうでしょうか。この案のポイントは、周囲の人を計画を立てるためのツールにすることです。

きっとあなたは、周囲の人に応援してもらって、やりたいことにチャレンジしたいんですよね。不安もあるからこそ、応援してもらいたい。

でも、不安が応援だけで消えてしまったとしたら、それは現実を見ていないことになって、実は危険だったりします。リスクはリスクなんですね。

 

ダメ出しを存分に活用しよう

だから、計画を立ててみて周囲の人に話してみてください。きっとこれまでと同じように、現実を見ろとか言われてダメ出しされると思います。

でも、そこで凹まないでください。あなたにはやるべきことがあります。それは、ダメ出しされた部分を改善することです。周囲の人が計画の穴をわざわざ教えてくれているんです。それを活用して、計画をより良いものにしちゃえばいいです。

そうすると、ほら、実は周囲の人はあなたを応援しているようなものだと思いませんか?だって、あなたの計画がより良いものになるよう協力してくれているんですから。